高校生のための法律講座
千葉司法書士会では、これから社会に出る学生に向けて、身の回りで起こりうる問題についての法的思考を学んでいただくために、千葉県内各地の高校で「高校生のための法律講座」を開催しています。
この度、当事務所の亀井が、茂原高校にて本講座の講師を担当してまいりました。
- 開催日:2023年11月13日(月)14時25分~15時15分
- 場 所:千葉県立茂原高校
- 対 象:3年生の皆さん
講座の内容
講座のテーマと内容は担当の先生方のご要望をお聞きしながら打ち合わせて決定します。
今回は18歳を迎えて成人になる生徒さんにとって大切な、「契約」と「相続」の2つのテーマで講義を行いました。
契約について
私たちの日々の生活は、無数の「契約」によって成り立っています。
意識することはないかもしれませんが、例えば私たちが日常的に行っている買い物も、お店との間で「契約」を行っていることになります。
日用品の買い物程度であれば、小さな契約と呼べるかもしれません。
しかし、受講者の皆さんが卒業後社会に出れば、生活に大きな影響を与える、大きな契約をすることもあるでしょう。
例えば、アパートやマンションを借りることや、車のような高額な商品の取引をすることなどです。
未成年者のうちは、契約をひとりでに結ぶことができないよう法律上制限があります。
未成年者が、高額な商品を誤って購入したとしましょう。
この場合に親権者などの同意がなければ、その契約を取り消すことができるのです。
しかし、18歳以上の成人になると、一度結んだ契約は簡単には取り消すことができなくなります。
迂闊な契約が大きなトラブルに発展しかねません。
このように、未成年者と成人では大きな違いがあります。
トラブルを未然に回避する力や、万が一トラブルに遭ってしまっても解決できるようになるための第一歩として、「契約」についての基本的な知識を解説しました。
相続について
「契約」と同じく、日常的に「相続」を意識する人は少ないでしょう。
そもそも、ドラマの中で見たことがある、という程度の方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、突然起きてしまうことなので、当事者になった時に困らないようお話しをしました。
「相続」においても未成年者と成人では大きな違いがあります。
身近な人が亡くなるとたくさんの手続きをしなければなりません。
代表的なものとして、残された相続人が、亡くなった方の財産を分配する「遺産分割協議」があります。
未成年者の場合、自分ひとりで遺産分割協議に参加することはできません。
法定代理人、あるいは特別代理人が必要になります。
一方、成人になると相続人の一人として、遺産分割協議に参加することができるようになります。
他に、相続人の範囲や法定相続分、相続放棄などの「相続」についての基本的な知識をお話ししました。
講座を終えて
今回は「契約」と「相続」についての基本的な事項を講座で紹介しました。
どちらも18歳から成人として扱われる生徒さんにとって大切な内容であり、自分の身を守り、トラブルを避けるためにぜひ覚えておいていただきたい知識です。
トラブルは未然に防げるのが一番ですが、どんなに気をつけていても、自分ではどうしようもない事情で巻き込まれることが無いとは言い切れません。
法律について基本的なことを知っておくことで、万が一のトラブルにも落ち着いて対応することができます。
また、弁護士や司法書士といった専門家に相談する、という手段があることを覚えておくことにより、トラブルの早期解決につなげることも可能です。
今回のような取組を通じて、これから社会に出る生徒さんたちが一人でも多く自分の身を守れるようになれたらと思い、これからも活動を続けていきます。





